ハゲてきたかもと気づく最初のパターンは鏡でおでこが広くなったと感じることです。抜け毛も増えますがやはり見た目でハゲかかっているのを見るのが最も衝撃的です。薄毛のセルフチェックの方法もありますのでお役に立てば幸いです。
そこでおでこの広がりから始める薄毛対策について検証してみます。
男女のハゲのパターン
私も含め、おでこが広くなってくるとハゲが始まったと感じる人が多いです。一般にハゲは思春期以降に年齢とともに増えていき、人によっておでこ(前頭部)からハゲが始まるタイプやつむじ(頭頂部)から始まるタイプなどがあります。
男女とも多くの一般的なハゲにはハゲるパターンがあり、以下に示すように男性のハゲはおでこから始まるパターンがあります。女性のハゲはまばらに薄毛になっていくため、女性でおでこから始まるハゲは更年期以降に多い特殊なハゲの可能性があります。ハゲのパターンには様々ありますが世界で最も一般的に使われているものを示します。
【男性のハゲのパターン】
Norwood’s classification of patterned hair loss in males[1]
【女性のハゲのパターン】
Ludwig’s classification of hair loss among females[1]
おでこから始めるハゲ対策
ハゲるパターンからいって、おでこが広くなって生え際の産毛を生やそうと考えるのは男性に多いということがわかります。男性のハゲは男性ホルモンが5αリダクターゼという酵素の働きでより強力な男性ホルモンであるジヒドロテストストステロン(DHT)に変わることが原因で男性型脱毛症(AGA)と呼ばれます。
このDHTが髪の毛のライフサイクルである『毛周期』を成長期から休止期に変えてしまい細く短い産毛が増え最後は抜けてしまいます。
再度、髪の毛が成長できるかできないかの薄毛の回復限界についても記事にしてありますのでご興味がありましたら参考になさってください。
5αリダクターゼ阻害剤の利用
おでこから始まる薄毛の進行を食い止めて髪の毛を生やすにはこの5αリダクターゼが働かなくなるようにすればいいことになります。そうすれは太く長く成長する『成長期』にある髪の毛が増え、休止期にある髪の毛の割合を減らします。そのような5αリダクターゼを阻害する育毛成分にはフィナステリドやデュタステリドがあります。
注意点として、これらの5αリダクターゼ阻害薬には性機能障害が報告されていますので特にデュタステリドを使用する際にはリスクを考えてから使用すべきです。また、女性に対する5αリダクターゼの副作用はあまり調べられておらずどのようなリスクがあるか不明点が多いのです。ある報告では女性が5αリダクターゼを使用する副作用として考えられるものには妊娠時に5αリダクターゼを服用すると男性胎児における先天異常や頭痛、胃腸の不快感が考えられるとし、単発の報告として月経の変化やニキビ、めまいが起きた報告があったとしています。
そのため日本では女性に対する5αリダクターゼ阻害薬の適用はありません。
ミノキシジルによる末梢血管拡張で酸素と栄養を頭皮に補給する
また、ミノキシジルもAGAに効果が認められている育毛剤成分です。
ミノキシジルも1%など低濃度での女性の適応はありますが、私が現在使っている7%ミノキシジル外用育毛剤などの高濃度の育毛剤は女性は買えませんのでご注意を。
薄毛対策には食事の工夫も有効
さらに食事にも気を付けておでこから始まるハゲの生え際対策をしたい場合には不足すると薄毛になる栄養素があります。亜鉛や鉄などの微量金蔵やポリフェノールも調べられておりますので薄毛対策に有効な栄養素の記事を参考にしてください。
【参考文献】