マルチビタミンの中にはたくさんのビタミンが含まれていますが髪の毛を減らさないために必要なビタミンはどれなのでしょう?
早速薄毛対策に効果があるビタミン類を見ていきましょう。
ビタミンA
ビタミンAは別名レチノイドと呼ばれ人参などに含まれるβカロテンから合成されます。ビタミンAは脂溶性の抗酸化成分で細胞膜に蓄積していきます。
そして薄毛のために飲むのはほどほどにしなければならない要注意ビタミンです。ビタミンAはサプリで摂取しすぎると逆に薄毛になることがわかっています[1]。髪の毛の発育に必要な微量ミネラルもそうですが過剰摂取は逆にハゲの原因になるため本当に注意してください。
ビタミンC
ビタミンCは別名アスコルビン酸で水溶性の抗酸化作用をもつビタミンです。基本的にビタミンは抗酸化作用があるため男性型脱毛症(AGA)の毛母細胞周囲で増えている炎症や活性酸素を抑えて薄毛対策になります。
ビタミンCは紫外線や活性酸素で傷ついた毛乳頭の細胞の修復をしてくれたり真皮のコラーゲン繊維を増やす作用があるため薄毛に効くビタミンの一つです。また、ビタミンCが不足すると巻き毛になることが知られています。
ビタミンCが豊富な食材には、野菜(パセリの葉、ケール、ホースラディッシュ、ペッパー、芽キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ホウレンソウ、サボイキャベツ)、果実(ブラックカラント、イチゴ、野生のイチゴ、キウイ、レッドカラント、柑橘類の果実)に多く含まれています。
ビタミンD
ビタミンDは日光に当たると皮膚や頭皮で作られます。しかし紫外線の害が大きいため現在はサプリで補給するほうが髪の毛にいいと考えられます。
女性の薄毛ではビタミンDが減っていることが知られているので、女性はビタミンDが減らないように注意しましょう。ビタミンDは髪の毛が成長できる『成長期』が始まるために必要なビタミンですので薄毛対策のビタミンと言えます。
ビタミンDを多く含む食材には以下のようなものがあります。魚(サケ、イワシ)、クジラやマグロ肝油に多く含まれます。それよりは少ない含有量ですが肉、家禽(七面鳥、鶏肉)、卵、乳製品にも含まれます。キノコや酵母もビタミンDが含まれる食材です。
ビタミンE
ビタミンEも脂溶性のビタミンで抗酸化作用が強いビタミンです。ビタミンEのサプリを毎日100mg程度摂取すると髪の毛が増えたという報告もあります。
ただ、ビタミンEをサプリで摂取しすぎると甲状腺ホルモンが減りますので逆に薄毛の原因となります。
ビタミンEを含む食品には以下のようなものがあります。
卵、穀物、果物、緑葉野菜(ホウレンソウなど)、肉、ナッツ、ナッツ油、家禽(七面鳥、鶏肉)、サラダ油(トウモロコシ、綿実油、ベニバナ、ダイズ、ヒマワリ)、アルガン油、オリーブ油 、小麦胚芽油、全粒粉に多く含まれます[2]。
葉酸
葉酸はビタミンM、ビタミンB9とも呼ばれているビタミンです。葉酸は赤血球を作る作用があるため毛乳頭へ十分な酸素を届けることができます。
また、細胞を再生する力があるため毛乳頭や髪の毛の元となる幹細胞などの細胞に働きかけ抜け毛や白髪を減らしてくれます。
葉酸を多く含む食材には以下のようなものがあります。
ケール、芽キャベツ、グリーンピース、白豆、アスパラガス、ビート、タラ、卵と家禽(七面鳥、鶏肉)のレバーに多く含まれます。
パントテン酸
パントテン酸はビタミンB5とも呼ばれ細胞分裂に必要なビタミンです。ですのでパントテン酸が不足するとバルジ領域にいる幹細胞や毛乳頭で細胞分裂が出来なくなり薄毛になっていきます。さらに白髪予防に有効なビタミンでもあります。
パントテン酸が豊富な食材には以下のようなものがあります。
キノコ、カリフラワー、レバー、大豆、鶏卵、酵母、全粒粉、豆、ミルク、緑色の葉野菜いn多く含まれます。
ビオチン
ビオチンはビタミンB7、ビタミンHとも呼ばれ腸内細菌が作り出してくれます。ですので通常はビオチンは不足することはないのですが抗生物質を日ごろ服用している人はビオチンが足りなくなることがあるので注意です。
ビオチンはタンパク質や脂質の代謝に必要なビタミンです。ですので髪の毛を構成している『ケラチン』タンパクを作ったり、DHAなどの薄毛対策に有効な栄養素がしっかり髪の毛に使われるためはビオチンが必要です。
ナイアシン
ナイアシンはビタミンB3とも呼ばれナイアシンも不足すると薄毛になります。
ナイアシンのを多く含む食材には以下のようなものがあります。
肉、全粒粉、マメ科の野菜、種子、ミルク、緑色の葉野菜、魚、ピーナッツ、貝類および酵母に多く含まれます。
【参考文献】