現在私が使用している海外の高濃度ミノキシジル育毛剤にアゼライク酸(azelaic acid)が含まれていましたのでアゼライク酸とは何か?どのような育毛効果があるのか?について興味がわいたので医学論文で検証してみます。このアゼライク酸が配合されている現在使用中のミノキシジル製剤は7%ポラリスで個人輸入で自己責任で毎日ハゲ対策に使用しています。女性には適応がないので男性でないと買えませんのでご注意を。
アゼライク酸(Azelaic acid)とは?
AGAは男性ホルモンのアンドロゲンが関係する脱毛症で男性の薄毛では一般的ですし女性でもアンドロゲンが原因の薄毛が知られています。このAGAによる薄毛を改善するのに有効なのが5αリダクターゼを抑制して男性ホルモンがより強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)にならないようにすることです。
この5αリダクターゼを阻害する物質は『フィナステリド』が有名ですがフィナステリド以外にも自然界には多くの5αリダクターゼ抑制物質があります。今回記事にするアゼライク酸もその一つでパパイヤの葉から抽出されます[1]。アゼライク酸の分子式は下の図のようになっていて分子量が約188と非常に小さいため皮膚や毛穴から浸透しやすいと考えられます。
アゼライク酸の薄毛やハゲ抑制効果について
先ほど述べていますが男性ホルモン(アンドロゲン)による薄毛を改善するターゲットは5αリダクターゼの抑制が大きな作用点になります。アゼライク酸は5αリダクターゼを抑制する[2]ためAGAの育毛剤に配合されていればフィナステリド様の作用が期待でき抜け毛や薄毛を改善できると考えられます。
さらにアゼライク酸は5αリダクターゼ抑制作用だけでなく抗炎症作用や抗酸化作用、抗菌作用があるためニキビの治療にも有効で、AGAでは毛包周囲に炎症が増えていることが知られているためアゼライク酸の抗炎症や抗酸化作用が薄毛改善に効果があると考えられます。
まとめるとアゼライク酸は分子量が小さく皮膚や毛穴から浸透しやすい物質で天然の5αリダクターゼ阻害物質。抗炎症、抗酸化作用もあるためAGAにおいて有効な効果が期待できるということです。
【参考文献】