薄毛と関係がある微量ミネラルには様々ありますが『鉄』もそのうちのひとつです。髪の毛が成長して長くなるためには細胞が分裂して増える必要がありますが、皮膚や髪の毛は体の中でも細胞分裂が頻繁に起きている部位ですので分裂の際にDNAを合成するために鉄が最も必要になる組織です[2]。
幹細胞が分裂するときにも鉄が必要
髪の毛を増やす元となる細胞『幹細胞』は『バルジ領域』と呼ばれる毛穴のすぐ近くに固まって存在しており、幹細胞は分裂して増殖して髪の毛の細胞に分化していくため鉄が必要[1]になります。
女性は月経で血液を失うため鉄不足になることがあります[2]ので、女性は薄毛にならないため食生活は鉄分を意識したものにしましょう。
鉄を多く含む食べ物
鉄を多く含む食材は以下のようなものがあります。牛肉、豚肉、家禽(七面鳥、鶏肉)、豚肉や羊のレバー、魚、大豆、白豆、乾燥アプリコットや乾燥イチジクに多く含まれます[2]。ただ、乾燥イチジクなどのドライフルーツはカビが多く含まれていますので肉などから鉄を摂取した方がいいでしょう。
ベジタリアンの方は鉄不足にならないよう注意なければなりません。野菜に含まれる鉄は肉や魚に含まれる鉄より約2倍効率が悪いからです[2]。
鉄は摂取しすぎても薄毛になる
一般に、鉄など微量ミネラルは毛髪検査や血液検査で本当に不足しているか調べてから摂取しないと逆に薄毛になりますので鉄サプリを飲む際には過剰摂取にならないよう注意しながら摂取してください[2]。
鉄は酸化されやすい金属で『遷移元素』と呼ばれます。酸化された遷移元素は活性酸素のように他のタンパク質や細胞を酸化してしまいます。そのため鉄を食べ過ぎてもハゲの原因になりますし、細胞の機能が老化していきます。
【参考文献】