くしvsブラシ薄毛対策のおすすめは?

風呂上りや朝お出かけ前の髪のブラッシングに使う『ブラシ』や『くし』にも薄毛対策の秘訣がありました。結論からいうと『くし』の方が毛に優しく抜け毛が減ります[2]。

薄毛対策になる『くし』

髪の毛を整えるためにブラッシングするわけですが、からまっている髪の毛はブラシやくしに引っかかって強く引っ張られます。すると髪の毛がちぎれたり毛の根元も引っ張られるため抜け毛が増えるのです。

これは、くしは一列ですがブラシは何列にもなっており髪の毛が絡まりやすく引っ張られやすいのではないかと考えます。カチューシャや強く後ろに引っ張る髪型を好む人のおでこの生え際は次第に薄毛になっていきます。この強く引っ張られることによる薄毛を『牽引性脱毛症』と言います[3]。ブラッシングも長い髪や巻き毛の人は絡まりやすいと思います。絡まっているところでは強く引っ張らず無理なくくしを通すと良いでしょう。

ブラッシングの回数と薄毛の関係

また、ブラッシングの回数が多い人は抜け毛が増えますのでブラッシングの回数を少なくすると薄毛対策になります[1]。これもブラッシングで強く引っ張られる回数が増えるため抜け毛が増えると考えられます。

つまりブラッシングには『くし』を使用することをおすすめします。また、ブラッシングの回数を減らすことで薄毛対策にしてください。

【参考文献】

  1. The effect of brushing on hair loss in women. Kiderman A et al., J Dermatolog Treat. 2009;20(3):152-5. doi: 10.1080/09546630802512661.
  2. Hair breakage during combing. IV. Brushing and combing hair. Robbins C et al., J Cosmet Sci. 2007 Nov-Dec;58(6):629-36.

  3. 牽引性脱毛症 Traction alopechia. Mayo Foundation for Medical Education and Research (MFMER).