薄毛になってきたり完全なハゲになっても気にしない人がいます。不安やうつにならないのは非常にいいことなのですが薄毛の原因を考えるとハゲることとは別の問題が見えてきます。この記事ではハゲている人が気を付けなければならないハゲの裏に隠されている健康上のリスクを考察していきたいと思います。
男性がハゲを気にしない場合のリスク
一般的な薄毛やハゲである男性型脱毛症(AGA)は男性ホルモンである『テストステロン』が原因です。AGAは男性ホルモンが『5αリダクターゼ』という酵素によってより強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)に変わることで産毛や抜け毛が増えるのです。
このハゲの原因である男性ホルモンは薄毛だけでなく前立腺がんの原因でもあります[1]。実際、5αリダクターゼを阻害する育毛剤成分として処方されているフィナステリドやより強力な5αリダクターゼ阻害剤であるデュタステリドは前立腺がんの治療にも用いられ前立腺がんを予防します[1][2]。ですのでハゲを気にしない人は前立腺がんのリスクは考えた方がいいと思います。
女性がハゲを気にしない場合のリスク
女性は男性よりも薄毛を気にしますので気にしない人は相当少ないはずですが女性で薄毛やハゲを気にしない人に考えられるリスクを述べておきます。女性の薄毛ではビタミンDが不足していることが指摘されています。ビタミンDは毛が太く長く成長する期間『成長期』が始まる際に必要です。
また、鉄は毛を生やす際に必要なミネラルです。女性は月経血で鉄分が失われるため薄毛のリスクが高まります。女性のハゲで気にしない人は、これらのミネラルが足りない可能性がありますのでご注意を。
ハゲを気にしない人のリスク(男女とも)
薄毛と関係がある『血糖値』が高い可能性もありますので糖尿病のリスクには注意してください。ハゲと肥満や糖尿病などの生活習慣病とは関連が知られています。
薄毛の原因ともなるタバコを吸われている場合には活性酸素と炎症が増えるため細胞の老化が進みさまざまな老化現象が加速します。当然ガンのリスクも高まりますのでご注意ください。
日光紫外線もハゲる原因となっているため、ハゲを気にしない人で紫外線を日常的に浴びている方は皮膚にシミやシワが増えて皮膚の老化が若い時期から加速しますし、紫外線は皮膚がんの原因でもあります。
また抜け毛が増えている人は合成界面活性剤でできたシャンプーやリンスで髪を洗っていませんか?この合成界面活性剤でできたシャンプーやリンスは薄毛や抜け毛につながる細胞毒性があることが昔から知られています。細胞毒性の他にも、ネズミの実験で皮膚機能を壊して乾燥させるための試薬がラウリル硫酸ナトリウムなどの合成界面活性剤だということは意外と育毛や美容に関心のある人にも知られていません。メイクや皮脂などの油汚れを効率的に落とすには合成界面活性剤を使うとよいですが頭皮や皮膚の健康を守るためには使用をやめていくことです。ですので年齢以上に老化したくなかったら毛穴が広いのは女性より男性ですから合成界面活性剤でできたシャンプーや化粧品は使うのを日常生活から少しづつ減らしていくことをおすすめします。
【参考文献】