私の記憶が正しければ小さい頃、帽子は蒸れてハゲになるというジンクスがありましたね。僕はほとんどジンクスを信じないので本当に薄毛になるのか今になって医学論文で調べてみました。
帽子で薄毛になることはない
結論ですが、女性の薄毛を調べた統計調査では逆に帽子をしていないほうが薄毛になりやすい[1]ことが判明しています。もう一つの男性をターゲットにした調査でも帽子をしていない方がハゲの人が多かった[2]というデータがあります。
紫外線を遮断してくれる
なぜ帽子をしている人のほうがハゲにくいのでしょうか?私が考えるに日光の紫外線が原因ではないかと思います。最近は紫外線は皮膚の光老化だけでなく髪の老化つまり年齢以上のハゲや抜け毛が増える原因でもあると考えられているのです。
男性でも女性でも若い頃のように髪の毛がフサフサであれば髪の毛が紫外線を遮断して頭皮に到達するのを防いでくれますが、加齢とともにどうしても髪が減っていきます。髪の毛が減って頭皮が見えやすくなると紫外線が頭皮や毛穴に到達しやすくなって紫外線が直接、あるいは活性酸素や炎症の発生、コラーゲン繊維を溶かしたりして髪の毛の成長にもダメージが及ぶのです。
紫外線は髪の毛の幹細胞を減らす
髪の毛が太く長く成長するためには髪の毛が増える元『幹細胞』が老化せず数が十分になくてはならないのですが、髪の毛の幹細胞はバルジ領域といって毛穴の近く(1~2mm)の浅い部位に固まっているために紫外線によるDNAダメージで老化して分裂しない細胞が増え、結果として髪の毛の幹細胞の数が減っていくから薄毛になると考えます。
ビタミンCやビタミンE誘導体美容液も頭皮に塗る
このようなことから帽子が紫外線を防止して薄毛防止に役立っていたと思われます。仕事の関係上、帽子をしたくてもできない人は帽子の代りにビタミンC誘導体とビタミンE誘導体配合の美容液や化粧水を塗るのもおすすめです。ビタミンC誘導体やビタミンE誘導体は空気中で酸化されにくく安定性が高い成分で化粧水や美容液として皮膚や頭皮に塗るのに最適な物性をもっています。これらビタミンC誘導体やビタミンE誘導体は頭皮から浸透して酵素で徐々に分解されビタミンCやビタミンEを放出して活性酸素を抑えるとともに、ビタミンEは分子構造的に紫外線を吸収して紫外線が深く真皮にまでいかないよう防ぐ能力もあります。
薄毛に美容液とはなかなか意外ではなかったでしょうか?私はアンチエイジング医学の知識を経験が高じて自分で老化の医学に基づいた基礎化粧品を開発してしまいました。オーソブルームというのですがこのブランドのラインの一つにビタミンC誘導体とビタミンE誘導体配合の美容液があります。手前味噌ですが美容液を活用することも薄毛対策にもお勧めの方法ですのでよかったら試してみてください。
【参考文献】