髪の毛はたんぱく質でできていますので卵は薄毛にも有効なのではないかと考えることは自然なことです。さらに卵はデザイナーエッグといって鶏のエサなどの育て方を変えて栄養素に特徴を持たせられます。例えばβカロテンやオメガ3多価不飽和脂肪酸が豊富な卵を産む鶏を育てることができます。
この記事では卵が薄毛対策の完全食だということを医学論文を参照して解説します。
卵に含まれる薄毛に有効なアミノ酸
卵に多く含まれるアミノ酸にはシステイン、メチオニン、リジンがあり、これらのアミノ酸は髪の毛を構成しているタンパク質ケラチンを作る材料になります。薄毛に有効と考えられるたんぱく質に関して詳しくはこの記事を参照してください。
卵に含まれる薄毛に有効な脂質
卵に含まれる『リノレン酸』や『リノール酸』などのオメガ3、オメガ6多価不飽和脂肪酸は髪の毛に潤いを与えてくれます。それだけでなく男性型脱毛症の原因となっている『5αリダクターゼ』という酵素を阻害する作用もあります。
ただ、日本人の食事はオメガ6不飽和脂肪酸が多いためオメガ3不飽和脂肪酸が強化されたデザイナーエッグを選んで食べるとより効果的な薄毛対策になるでしょう。
一般に多価不飽和脂肪酸を多く含む食材には以下のようなものがあります。オメガ3多価不飽和脂肪酸(EPAおよびDHA)は、主に魚、亜麻仁、クルミ、小麦の芽に含まれています。オメガ6脂質が多く含まれる食材は魚、家禽(七面鳥、鶏肉)、卵、オリーブ油、菜種油です。
卵に含まれる薄毛に有効なビタミン
卵にはβカロテン[1]、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビタミンD、ビタミンEといった髪の毛の成長に必要だったり抗酸化作用で毛根の炎症を消してくれたりして育毛に効果があるビタミンをたくさん含んでいます。特に女性の薄毛ではビタミンDが不足しているという報告が多いため卵を薄毛対策に活用しましょう。
卵に含まれる薄毛に有効なミネラル
卵にはカルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、セレンといった薄毛予防のための微量ミネラルが多く含まれています。女性は月経で鉄が不足しがちなので卵で補給することができます。セレンは抗酸化作用で薄毛対策になるのですが、食べすぎると逆にハゲるため卵の食べすぎにも注意しましょう。
つまり、卵には育毛に必要な栄養素がつまっており、鶏の育て方で薄毛に有効な栄養を強化もできる理想的な食材と言えます。
【参考文献】