なんとなくハゲはテカテカのイメージがあるため皮脂分泌と薄毛には関係があるように思っている人も多いのではないでしょうか。
実際のところ薄毛と頭皮が皮脂でテカテカしていることは関係があるのでしょうか?
男性ホルモンと皮脂
男性の薄毛の主な原因は男性ホルモン(アンドロゲン)が原因のAGAです。思春期にニキビで悩んだ人が大半だと思いますが思春期のニキビの原因は男性ホルモンが増え皮脂が増えることです。つまり男性ホルモンが多いと抜け毛や薄毛になるだけでなく皮脂も増えテカテカしてきます。
男性ホルモンが増えるだけでなく、男性ホルモンが結合するスイッチによっても薄毛や皮脂分泌に影響を与えます。男性ホルモンが結合する薄毛のスイッチのことを『アンドロゲン受容体』といいますが、このアンドロゲン受容体が敏感な人は薄毛や皮脂が増えることになります。このアンドロゲン受容体の過敏[1]は女性の薄毛の原因としても考えられていますが、この場合は男性ホルモンの量が通常であっても薄毛や皮脂が増えていきます。
また、糖質を多く食べる人は皮脂が大量に作られるためニキビが増えたり頭皮が皮脂でテカってきます。糖質は血糖値を上げ、太る最大の原因ですので太ってしまうとハゲるリスクが上がってしまいます。肥満や糖尿病などの生活習慣病は薄毛との関連が指摘されています。
シャンプーと皮脂
食事以外にも皮脂が増えハゲるものがあります。それが合成界面活性剤でできたシャンプーやリンスで頭を洗うことです。ドラッグストアやコンビニで普通に売られている市販のシャンプーやリンスのほとんどは合成界面活性剤を使用しています。『ラウリル硫酸~』とか『ラウレス硫酸~』といった成分が合成界面化製剤です。
合成界面活性剤は油を落とす力が強力で毛穴の皮脂も根こそぎ奪ってしまいます。そのため頭皮はますます皮脂を分泌するようになり皮脂腺も複数に増えて増産体制に入ります。皮脂腺が大きくなると血管から供給される酸素や栄養が皮脂を作るために使われるため髪の毛を増やす方に栄養が行かなくなります。さらに合成界面活性剤は細胞毒性があることが昔から知られており、頭皮から浸透し、髪の毛を作る幹細胞や毛乳頭の髪の毛の根元の細胞に炎症と活性酸素を増やして薄毛になることが考えられます。
つまり皮脂が多い人は薄毛になるリスクがあるということです。年とともに老化で毛細血管が減っていき髪の毛に栄養や酸素が行きにくくなるというのに合成界面活性剤でできたシャンプーやリンスで皮脂腺を大きくして髪の毛を作る細胞に栄養が行かなくなるようにしていてはハゲの年齢も早まると考えられます。
私は老化の科学知識が高じて自分で基礎化粧品ブランドを作ってしまいましたが、このブランドのラインの一つに泡洗顔フォームがあります。この記事でもわかるようにハゲたくないので私は自分で作った合成界面活性剤不使用の泡洗顔フォームを顔だけでなく頭にも使って髪を洗っています。興味があったら公式HPをのぞいてみてください。
【参考文献】